12月31日に東京・大田区総合体育館で開催される、WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=17戦全勝(9KO)=に、前王者で、現在6位にランクされる井岡一翔(志成)=31勝(16KO)3敗1分=選手が挑むタイトル戦の前日計量は中止。マルティネスが25日にインフルエンザに感染した事が原因。

王者のマルティネスは日本到着後体調を崩し、26日の公開練習を37・8度の発熱を理由にドタキャンしたのに続き、29日の調印式、記者会見も「今日はコンディションを整えたい」との要望を主催者に伝え欠席。無事に計量を終えられるのか、試合開催へ向け暗澹が立ち込めていた。

井岡選手は戸惑いながらも、「この状況を受け入れ、先を見据えていく」と話しながらも、試合が出来ない悔しさをにじませた。しかし、マルティネスを責める事は一切なかった。

マルティネス陣営からは、「大変、申し訳ない」と謝罪があり、最後まで試合開催へ向け努力したが、マルティネスの体調が回復しなかった事が理由として伝えられた。

明日の興行はセミファイナルに組み込まれていた、WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定10回戦(主催者発表)。WBA世界同級9位 堤 駿斗(志成)=5戦全勝(2KO)=選手と、元世界同級王者で14位にランクされるレネ・アルバラード(ニカラグア)=34勝(22KO)14敗=の一戦をメインとして行われる。

マルティネスの回復と、再スケジュールが、よどみなく決定される事を祈ります。