8月31日(日本時間9月1日)、米・ミシガン州デトロイトのウェイン・ステート・フィールドハウスで開催された、マフムード・アリのワールド・キッズ・プロモーション興行。「ザ・リターン」のメインイベントで行われたスーパーウェルター級10回戦。元WBO世界スーパーウェルター級王者サダム・アリ(米)=27勝(14KO)3敗=と、コーディ・ウィルソン(米)=14勝(9KO)6敗=の一戦は、アリが判定勝ち。

36歳のアリは2018年5月にハイメ・ムンギア(メキシコ)=45勝(35KO)2敗=に4回TKO負けを喫し世界王座から陥落。2019年5月にアンソニー・ヤング(米)=23勝(8KO)3敗2NC=に3回TKOで敗れて以来、約6年3ヶ月ぶりの再起戦だったが、終始、試合をコントロール。危なげない勝利を飾った。スコアは100-90、100-90、99-91。今後は世界王座返り咲きを目指すという。

元IBF世界ライト級王者リチャード・コミー(ガーナ)=30勝(27KO)5敗1分=と、ウィリアム・ジャクソン(米)=13勝(5KO)6敗2分=のウェルター級6回戦は、コミーが4連敗、3連続KO負け中のジャクソンを全く問題とせず、第2ラウンド2分37秒TKO勝ち。

38歳のコミーは2023年3月25日(日本時間26日)に米・カリフォルニア州フレズノで、元WBC&WBO世界スーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)3敗=に11回KOで敗れて以来、約2年5ヶ月ぶりの再起戦だった。

WBA世界クルーザー級13位ジョヴァンニ・スクデリ(イタリア・米在住)=12戦全勝(5KO)=と、デメトリウス・バンクス(米)=13勝(6KO)17敗2分2NC=の8回戦は、スクデリが判定勝ち。力の差は明らかで、中盤以降KOを狙ったスクデリだったが、5連敗中、45歳のバンクスも右カウンターを軸にしぶとく抵抗。スクデリは倒し切る事が出来ず、最終ラウンド終了ゴングを聞いた。