スーパーウェルター級転向を正式に表明していた、ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=が、IBF世界ウェルター級王座を正式に返上した事が明かになった。残るWBA世界同級スーパー王座も近く返上される事になる。
エニスは”リヤド・シーズン”を主導する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣により、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=との対戦交渉が進められており、「その試合は間違いなく起こり得るし、みんなが見たい試合だ。実現しなければならない」とコメント。
階級を上げても自らの強さに自信満々のエニスは、オルティスJrに勝利した後、4団体王座統一に乗り出す考えを明らかにしている。
46歳 リッキー・ハットン 12月 リング復帰決定

46歳の元IBF世界スーパーライト級&WBAスーパー王者、元WBA世界ウェルター級王者のリッキー・ハットン(英)=45勝(32KO)3敗=が、12月2日(日本時間3日)にUAE・ドバイで、46歳のエイサ・アル・ダー(UAE)=8勝(4KO)3敗=を相手にリング復帰する事が発表された。
現在、プロモーターとしてハットン・プロモーションを主宰するハットンが、2022年11月12日(日本時間13日)に、英・マンチェスターのマンチェスター・アリーナで元世界3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)とエキシビションで対戦したのは、現役引退以来、10年ぶりだった。

バレラ戦以後、3年ぶりにリングに上がるハットンは、「もしまたチャンスが巡ってきたら、それを検討し、メリットとデメリットを天秤にかけるということだった」と説明。
「この試合は僕にとって賢明でいい試合だ。私は相手と同じ47歳(試合時)で、58歳ではない。世界レベルで戦うつもりも、世界タイトルを直接狙うつもりもない。今の自分が世界レベルでないことは分かっている。でも、自分にとっていい試合と、そうでない試合を見極めるセンスはある。いくつになっても、私たちには目標や野心や目的がある。朝起きるには理由が必要だ。メンタルと精神衛生上、私以上の人はいない」と語り、意欲満々。
「僕たちはファイターだ。 試合はまだ先だけど、トレーニングキャンプに戻り、ハードなトレーニングをして、いい気分で戦いたい。 いつものように、またみんなにショーを見せたい。 心配してくれている人たちには感謝している。 僕は最高の気分だし、僕にとって素晴らしいものになる」
同年代のマニー・パッキャオ(フィリピン)の世界戦リング復帰を目の当たりにしながらも、ハットンは違った形で巡って来たリング復帰のチャンスに、謙虚な気持ちで臨む。