4月20日(日本時間21日)、米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、WBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦。同級1位ジョン・ラミレス(米)=13戦全勝(9KO)=と、同級5位デビッド・ヒメネス(コスタリカ)=15勝(11KO)1敗=の一戦は、ヒメネスが判定勝ち。スコアは117-111、117-111、116-112。

初回、ラミレスはジャブから右を上下に繋げる。2回は接近戦でヒメネスが左ボディ、右アッパー。3回、頭をつけ合ってボディを叩き合うシーンが増える。4回、ヒメネスはギアを上げ前進し、ボディ攻撃から右アッパー。ラミレスは右カウンターをヒット。

5回、ヒメネスはラミレスのジャブをかいくぐり、機を見て接近戦に持ち込む。6回はヒメネスが押し込み接近戦。手数で上回る。7回も接近戦。ヒメネスのボディを中心とした攻撃でラミレスは苦しくなって来た。8回、ヒメネスは飛び込んで左フック。9回、ラミレスの手数が減る。ヒメネスは旺盛な手数で、しつこいボディ打ちから右ストレート、アッパーを決める。

10回、ヒメネスの強い押し込みと連打でラミレスは後退。劣勢が続く。11回、ヒメネスの前進は続き、ラミレスは苦しい。最終ラウンド、ヒメネスの手数は衰えず、ボディ打ちから左右アッパー、フックで優勢のまま試合終了。ヒメネスのしつこいボクシングの前に、ラミレスは持ち味を出すことが出来なかった。

勝ったヒメネスは、7月7日に日本で行われるWBA王者井岡一翔(志成)=30勝(16KO)2敗1分=選手と、IBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)=16戦全勝(9KO)=による王座統一戦の勝者と、120日以内に対戦する事をWBAから指令されている。

2022年11月以来の復帰戦となるWBC世界スーパーウェルター級3位チャールズ・コンウェル (米)=18戦全勝(13KO)=と、ナサニエル・ガリモア(米)=22勝(17KO)7敗1分=の10回戦は、コンウェルが6回52秒TKO勝ち。初回からガリモアを追ったコンウェルは、左ボディから左右アッパー、フックを叩きつけ試合を支配。ダウンを拒否していたガリモアだが、展開が一方的となった第6ラウンド、レフェリーストップとなった。

昨年6月10日(日本時間11日)にハイメ・ムンギア(メキシコ)に12回判定負けを喫して以来の再起戦となる、WBC世界スーパーミドル級7位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)=14勝(10KO)5敗=と、ヴォーン・アレクサンダー(米)=18勝(11KO)10敗の=10回戦は、第8ラウンドに左ボディでダウンを奪ったデレイビャンチェンコが判定勝ち。スコアは100-89×3。