前WBC世界スーパーフライー級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)4敗=は、再戦条項を行使しての現王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=20戦全勝(13KO)=との再戦をキャンセル。今後はバンタム級に階級を上げ戦う事を決定。

6月29日(日本時間30日)に米・アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで、ロドリゲスに7回KOで敗れ王座陥落したエストラーダは、試合後すぐに初戦契約に含まれていた再戦条項を行使する事を決め、ロドリゲスとの再戦は11月から12月にかけて行われる事が確実と見られていた。

ロドリゲスとの再戦権利を放棄してまでバンタム級に転向するエストラーダの標的となる4団体の世界王者は、全て日本人選手。WBA王者の井上拓真(大橋)=20勝(5KO)1敗=選手は、10月13日に東京・有明アリーナで同級3位 堤 聖也(角海老宝石)=11勝(8KO)無敗2分=選手と3度目の防衛戦が決定済。

WBC世王者中谷潤人(M・T)=28戦全勝(21KO)=選手は、10月14日に東京・有明アリーナで同級1位はペッチャ・ソーン・チットパッタナ(タイ)=76勝(53KO)1敗=相手に、2度目の防衛戦を行う事が決まっており、WBO王者武居由樹(大橋)=10戦全勝(8KO)=選手は、比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗1分=選手に勝ち初防衛に成功したばかり。

残るターゲットは、IBF王者西田凌佑(六島)=9戦全勝(1KO)=選手という事になる。過去3度戦った宿敵ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=も、キャリアの最後をバンタム級王座獲得で終わりたい意向を明らかにしており、ベルトがかからずともロマゴンとの第4戦はビッグマネーが得られると思われるが、果たしてどうなるか。今後に注目。