WBC世界フライ級暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=に、同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分1NC=が挑む指名戦は、6月21日(日本時間22日)に、英・バーミンガムのbpパルス・ライブ・アリーナで開催される、DAZN放映のマッチルーム・ボクシング興行で行われる事が決定。勝者はWBC世界同級王者寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)1敗=選手とのWBC王座統一戦が義務付けられる。
ヤファイvsロドリゲスJrの興行権は、3月25日(日本時間26日)に行われた入札で、ヤファイをプロモートするエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングが、22万2222ドル(約3330万円)で落札に成功。しかし、ロドリゲスJrはここ数年フライ級リミットで戦っておらず、フライ級での試合に出場出来るのか疑問符が付いていた。
東京五輪フライ級金メダリストのヤファイは、昨年11月30日(日本時間12月1日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで行われた、WBC世界フライ級暫定王座決定戦で、元IBF世界同級王者で3位にランクされていたサニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)2敗=を、一方的に打ち破り6回TKO勝ち。エドワーズを引退に追い込んでいる。

元WBO、IBF世界ミニマム級王者のロドリゲスJrは、ミニマム級王座を返上した後、ドニー・ニエテス(フィリピン)のWBO世界ライトフライ級。井岡一翔(志成)選手のWBO世界スーパーフライ級と、2度の世界挑戦に失敗。2022年11月1日にはさいたまスーパーアリーナで、WBO世界フライ級王座を返上したばかりの中谷潤人(M・T)=30戦全勝(23KO)=選手と対戦し、10回判定負け。暫定ながら今度が3度目の2階級制覇への挑戦となる。
セミファイナルには、IBO世界スーパーバンタム級王者でIBF世界同級4位、WBC14位にランクされるシャバズ・マスード(英)=14戦全勝(4KO)=が出場。WBA世界同級6位のピーター・マグレイル(英)=11勝(6KO)1敗=を挑戦者に迎え、初防衛戦を行う。
マスードは昨年11月2日(日本時間3日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで、WBC、IBF世界同級5位にランクされていたリアム・デイヴィス(英)=16勝(8KO)1敗=を、12回スプリットの判定で破りIBO王座を獲得。
サウスポーの技巧派マグレイルは、2023年12月16日(日本時間17日)に米・リゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで、ジャリコ・オクイン(米)=17勝(9KO)1敗1分=に、2度のダウンを奪いながら5回2分19秒逆転KO負け。しかし、昨年は3連勝。12月21日(日本時間22日)にはサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで、WBA世界フェザー級13位のリース・エドワーズ(英)=16勝(4KO)1敗=を10回判定で破り、再浮上を果たしている。