12月31日、東京・大田区総合体育館で行なわれたWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者井岡一翔(志成)=29勝(15KO)2敗1分=選手に、同級6位ホスベル・ペレス(ベネズエラ)=20勝(18KO)3敗=が挑んだ一戦は、井岡選手が7回2分44秒KO勝ち。

初回から左フックを好打した井岡選手は、いつになく積極的なスタート。2回、ペレスも左右フックの強打で井岡選手に迫ったが、井岡選手はどっしりと構え譲らない。3回、井岡選手のボディ打ちが効果的。今日の井岡選手は強引に前に出る。

4回も井岡選手がボディ攻撃を中心に優勢。ペレスも当たれば強いパンチを打ちを打ち返してくるが、井岡選手は見切っている印象。5回、プレスを強めた井岡選手は右カウンターを効かせダウンを奪う。再開後、再び右ストレートを決めダウンを奪った井岡選手だが、ペレスは終了ゴングに救われた。

6回、井岡選手は冷静に左ボディからペレスに迫る。迎えた第7ラウンド、井岡選手の左ボディからの右ストレートを直撃されたペレスは、立ち上がる事が出来ずにテンカウントを聞いた。井岡選手の快勝。

ペレスは今年2月に4回戦で約3年のブランを経て再起。その後、3戦目で9月にベネズエラ同級王座を獲得しランキング入りしていたが、理由はともあれ、3年間のブランクの大きさは、このスポーツに関わる人の知る所。ペレスは強いパンチを持っていたが、井岡選手は冷静に自信を持っての戦いぶりだった。これで世界戦22勝。今後のビッグマッチに期待。