WBA世界クルーザー級スーパー王者アルセン・グラミリアン(フランス)=27戦全勝(18KO)=に、元WBO世界スーパーミドル級王者で同級2位のヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=45勝(30KO)1敗=が挑むタイトル戦が、3月16日(日本時間17日)に米・ロサンゼルスで開催される、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行で行われる事が決定。

WBAはグラミリアンと、元WBA、IBF王者で同級1位のユニエル・ドルティコス(キューバ)=26勝(24KO)2敗=の対戦を指令。交渉期間は昨年11月10日(日本時間11日)までとなっていたが、交渉はまとまらず、入札も行われていなかった。

そんな状況の中、提案されたグラミリアンvsラミレスのタイトル戦をWBAは特別承認。勝者は120日以内にドルティコスとの対戦が義務付けられた。また、ドルティコスはグラミリアンvsラミレス勝者と対戦する前に、WBAが承認した相手とのノンタイトル戦が許可された。

36歳のグラミリアンは最近4年間でリングに上がったのは一度きりで、2022年11月にフランス・ル・カンヌで、指名挑戦者アレクセイ・エゴロフ(ロシア)=12勝(8KO)1敗=に12回判定勝ちして以来、試合から遠ざかっている。

一方のラミレスは、IBF世界同級3位マイリス・ブリエディス(ラトビア)=28勝(20KO)2敗=とのIBF王座決定戦を指令され、1月16日(日本時間17日)に米・ニュージャージー州スプリングフィールドのIBF本部で、入札の開催が決まっていた。

しかし、ラミレスのWBA王座挑戦決定により、ブリエディスとIBF王座を争うのは、王座を返上し5位にランクされるジェイ・オペタイア(オーストラリア)=24戦全勝(19KO)=に順番が回って来る。オペタイアは2月17日(日本時間18日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、タイソン・フューリーvsオレクサンドル・ウシク興行への出場が発表されている。

39歳のブリエディスは、2022年7月にオーストラリアでオペタイアに敗れ王座を失って以来、リングに上がっていないが、今年に入りすでにスパーリングを開始し、戦う準備が出来ていると主張している。今後の交渉に注目。