1月13日(日本時間14日)、カナダ・ケベック・シティのビデオトロン・センターで開催された、WBO世界バンタム級タイトルマッチ。王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)=26勝(19KO)2敗=に、同級7位サウル・サンチェス(米)=20勝(12KO)2敗=が挑んだ一戦は、モロニーが判定勝ち。スコアは116-112、116-112、114-114の2-0。

初回、ガードを高く上げ前進。右を叩きつけてくるサンチェスに対し、モロニーは足を使い左ジャブから右ストレート、左フックを上下に打ち分ける。2回はサンチェスの右アッパーがクリーンヒット。3回からは両者接近しての打ち合いとなり、モロニーは右目上をカットしたが、押し込んで左ボディ、右アッパーを決めた。

中盤戦、手数とクリーンヒットで上回るモロニーに、サンチェスは7回、左フック、アッパーを決め反撃。8回はモロニーの左ボディでサンチェスの動きが止まった。終盤に入るとモロニーは前進し、接近戦でコンパクトな連打から左ボディを打ち込みサンチェスを後退させる。しかし、サンチェスも左フックを中心に反撃の姿勢を崩さない。

消耗戦の様相を呈した11回、モロニーが細かい連打で前に出るが、サンチェスもしぶとく反撃。共に譲らぬ激しい打撃戦が展開された。最終ラウンド、両選手は死力を尽くし、終了ゴングまで打ち合い試合終了。大激戦だった。初防衛を果たしたモロニーは、2024年はアクティブに戦い、4団体王座統一を目指す。