WBA&WBO世界ミニマム級王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=11戦全勝(8KO)=の次戦は、WBO世界同級3位エドウィン・カノ・エルナンデス(メキシコ)=13勝(4KO)2敗1分=を挑戦者に迎え、3月29日(日本時間30日)にメキシコ・カンクンで開催される、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行で行われる。

両者は昨年11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで開催された、”リヤド・シーズン”で対戦が決まっていたが、コラーゾ陣営はWBA世界同級スーパー王座を保持していたタンマヌーン・ニヨムトロン(タイ)=25勝(9KO)1敗=との対戦交渉も同時に進め、タンマヌーンとの王座統一戦を優先。コラーゾが7回1分29秒TKO勝ちで王座統一に成功。

その後、4団体王座王座統一を目指すコラーゾは、IBF世界同級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=との対戦話もあったが、これは実現せず。新婚第一戦は、敵地に赴いての防衛戦となった。

27歳のエルナンデスは世界初挑戦。これまでのキャリアで唯一の10回戦となっている、2021年6月に行われた現WBA世界スーパーフライ級暫定王者デビッド・ヒメネス(コスタリカ)=16勝(11KO)1敗=との一戦では、3回KOで敗れており、ここも厳しい戦いとなりそう。

同日のメインイベントは、WBC世界ライト級暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=32戦全勝(27KO)=の持つ王座に、元IBF世界スーパーフェザー級王者で同級2位にランクされるテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)7敗1分1NC=が挑むダイレクトリマッチ。

両者は昨年11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで開催された”リヤド・シーズン”で対戦。空位のWBC世界ライト級王座を争った試合は、予想で圧倒的に優位だったセペダが、パワーにものをいわせ序盤からプレスを掛けたが、第4ラウンド、ファーマーの左ストレート、カウンターを喰らいまさかのダウン。

それでもセペダは5回以降、押し込んで何とかポイントを挽回し、95-94、95-94、94-95のスプリット判定で勝利。暫定王座を獲得したが、ファーマーの勝利を推す声も多く聞かれた大苦戦だった。

試合後、第6ラウンドに左腕を負傷していた事を明らかにしたセペダは、医師から6週間から8週間の安静が必要だと診断され、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズン”で対戦が決まっていた、WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=との対戦をキャンセル。

負傷明けでファーマーと再戦する事になった。パワーvsテクニックのサウスポー対決。再戦を制するのは果たしてどちらか。