12月26日、東京・有明アリーナで開催された、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=25戦全勝(22KO)=選手と、IBF&WBAスーパー王者マーロン・タパレス(フィリピン)=37勝(19KO)3敗=による、4団体王座統一戦は、井上選手が10回1分2秒KO勝ち。
立ち上がり、重心を後ろに置き、待機戦法のサウスポー、タパレスに対し、井上選手は切れのある右ストレートを打ち込むが、タパレスのガードも固い。しかし、井上選手は左フック、右アッパーをボディに打ち込み、タパレスを追う。4回終了間際には、左フックを効かせた井上選手が追撃で先制のダウンを奪った。
5回はタパレスも前に出て右フック、アッパーを振るい打撃戦。初回から追う展開となった井上選手は、いつもより振りが大きい印象。タパレスは7回から右ガードを下げたクラウチング・スタイルで井上選手と対抗。試合の主導権を握っているのは井上選手だが、タパレスも作戦通りに粘り奮闘。
しかし、そんなタパレスの抵抗も第10ラウンドで終わる。井上選手がワン・ツーから右ストレートを打ち込むとタパレスはダウン。強烈な一発で、タパレスはセレスティーノ・ルイス(米)主審のテンカウントを聞いた。井上選手はテレンス・クロフォード(米)に続く、2階級での4団体統一王座を実現。