7月25日、東京・有明アリーナ開催された、WBC&WBO世界スパーバンタム級タイトル戦。王者スティーブン・フルトン(米)=21戦全勝(8KO)=に、前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)=24戦全勝(21KO)=選手が挑んだ一戦は、井上選手が8回1分14秒TKO勝ち。

初回からプレスを掛けた井上選手は、クラウンチングスタイルから強い左ジャブを打ち込み優位に立つ。2回もフルトンのパンチは井上選手に当たらず、逆に強い右を受け後退。3回には流れを変えようと前に出て来たが、井上選手は動じずフルトンは鼻から出血。4回以降も切れのあるパワフルなパンチで主導権を握った。

徐々に追い込まれたフルトンは持ち前のテクニックで何とか持ち直したかに見えたが、迎えた第8ラウンド、井上選手が強烈な右ストレートから左フックをフォローするとフルトンはダウン。立ち上がったフルトンは再開に応じたが、井上選手の連打で再び崩れ落ち、試合はストップ。

モンスターは強かった。井上選手は4階級制覇を達成。試合後、リングサイドで観戦したIBF&WBAスーパー王者マーロン・タパレス(比)がリングに上がり、4団体王座統一戦の実現を約束。次戦は4団体王座統一戦が実現する事が確実となった。

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