1月24日、東京・有明アリーナで開催された大橋プロモーション興行のメインイベント。4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。WBC、WBO、IBF&WBAスーパー世界同級王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手に、WBO世界同級11位金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)2敗2分=が挑んだ一戦は、井上選手が4回2分25秒KO勝ち。

初回、挑戦者のキムはサウスポースタイルでスタート。ゆったりと構えた井上選手はプレスを掛け、ジャブを放ち右ストレートをボディに送る慎重な立ち上がり。2回、打ち気に出た井上選手は、早いジャブから右ストレートを上下に伸ばし左フック。キムも左ストレートを返した。

3回、出てこないキムに対し、井上選手はジャブを突き丁寧に攻めどころを探す。ラウンド終盤、強い左右ボディをヒット。4回、井上選手はジャブを突き攻勢。左フックから右ストレートでキムをよろめかせ、さらにプレスを掛け、強烈な左フック。左ボディも決め、下がるキムを追い込むと、最後は強烈な右を叩き込みダウンを奪う。

キャンバスへグローブを突き、立ち上がる気配のなかったキムにコーナーからタオルが投げ入れられ試合は終了。井上選手が丁寧な攻めと、パンチ力の違いを見せつけ、見事なノックアウトで今年最初の試合を飾った。

IBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=の負傷により、試合13日前に代理挑戦が決まったキムだったが、世界タイトルには遠く及ばなかった。