WBC、WBO世界ライトフライ級1位、IBF8位、WBA12位にランクされるエリック・バディロ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=の次戦は、元WBO世界同級王者でWBC、WBO12位にランクされるエルウィン・ソト(メキシコ)=21勝(13KO)3敗1分=と対戦する事が決定。試合は11月29日(日本時間30日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブ・マート・センターで開催される、Pro Box プロモーション興行で行われる。

29歳のサウスポー、バディロは、7月12日(日本時間13日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで行われた、WBC世界ライトフライ級挑戦者決定戦で、6位にランクされていたジェラルド・サパタ(ニカラグア)=15勝(5KO)3敗1分=に10回判定勝ち。

第3ラウンドに左ストレートでダウンを奪ったバディロは、5回にはコンパクトなコンビネーションを決め、リードを広げ、終盤は連打でサパタに迫ったが、これまでストップされた事がないサパタはタフネスぶりを発揮。粘り強さを見せ判定勝負となったが、98-91、98-91、97-92の大差でバディロが勝利し、王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=への挑戦権を獲得。その後、WBOでも1位にランクされた。

Elwin Soto

一方28歳のソトは、2019年6月にアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に12回逆転KO勝ち収め世界王座獲得。日本の高山勝成選手に勝つなど、3度の防衛に成功したが、2021年10月にジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)にスプリットの判定で敗れ王座陥落。

昨年11月23日(日本時間24日)にメキシコ・メヒカリのプラザ・カラフィアで行われた最新試合では、WBOラテン・ライトフライ級王座決定戦で、モイセス・カロ(メキシコ)=11勝(5KO)3敗4分1NC=と10回引き分け。

試合は中盤から激しい打撃戦となったが、カロのスピードあるコンビネーションにソトは苦戦。持ち味の連打で畳みかける事が出来ず、厳しい戦いとなったが、何とか引き分けで面目を保った。公式スコアは97-93ソト、96-94カロと、95-95。しかし、試合後はカロの勝利を推す声が多数あがっていた。

カニサレスは12月4日にタイ・バンコクで、元WBA世界ミニマム級スーパー王者タンマヌーン・ニヨムトロン/ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)=28勝(11KO)1敗=を相手に初防衛戦を行う事が決定。バディロは勝者へ挑戦する事になるが、前哨戦でソトを相手にどんな試合を見せるかは興味深い。