12月21日(日本時間22日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、”リヤド・シーズン”のメインイベント。WBC、WBO世界ヘビー級&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=22戦全勝(14KO)=に、前WBC王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)1敗1分=が挑んだダイレクトリマッチは、ウシクが判定勝ち。
初回、サウスポーのウシクは上体を振り、飛び込む機会を伺うが、体格で勝るフューリーはジャブで距離を保ち右アッパー。2回、フューリーのジャブ、右ストレートがウシクの前進をストップ。3回、ウシクの左ストレートがフューリーのボディを捕らえる。4回もウシクが積極的に仕掛け、フューリーを揺さぶる。
5回、フューリーはジャブ、ワン・ツー。ウシクが近づくと左右アッパー。6回はウシクの左ストレートが決まった。7回、互いに距離を取り合っての探り合いが続く。8回、フューリーはロングレンジから左フック、右ストレート。時折スイッチも交えウシクの接近をストップ。
9回、ウシクは容易に飛び込めない。フューリーは距離を保ち、低くなったウシクに右アッパーボディ。10回、ウシクが仕掛ける。フューリーは接近すると体を預け攻撃を分断。11回、ウシクの左ストレートにフューリーは右アッパーを合わせる。しかし、消極的。
最終ラウンド、互いにポイントを取りに出る。ウシクの左ストレートからの連打に、フューリーは左フック、右アッパー。終了ゴングが鳴るとフューリーは勝利ポーズ。しかし、判定はウシク。公式スコアはイグナシオ・ロブレス(パナマ)116-112、パトリック・モーリー(米)116-112,ジェラルド・マルティネス(プエルトリコ)116-112の3-0。