12月9日(日本時間10日)、米・カリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターで開催された、DAZN・PPV放映のマッチルーム・ボクシング興行のメイン。WBC世界スーパーライト級戦。王者レジス・プログレイス(米)=29勝(24KO)1敗=に、4団体統一世界ライト級(WBCは休養)王者デビン・ヘイニー(米)=30戦全勝(15KO)=が挑んだ一戦は、ヘイニーが判定勝ちで新王者。スコアは120-107×3。
階級を上げ減量苦から解放されたヘイニーは、いつになく積極的な立ち上がり。サウスポーのプログレイスに対し、よく伸びる左ジャブから右ストレート、左フックを繋げた。どっしり構え左強打を狙うプログレイスだが、3回、ヘイニーのいきなりの右ストレートでダウン。ダメージは軽かったが、ヘイニーはここから乗って来る。
4回以降、圧力を強めるプログレイスに対し、ヘイニーは足を使い、左アッパー、右フックを交えた多彩なパンチでリードを広げる。6回にはヘイニーのワン・ツーで、プログレイスは大きく腰を落とした。7回、プログレイスは前に出るが手が出ず、ヘイニーの左ボディを浴びた。
終盤戦。プログレイスは逆転を狙うが、ヘイニーの軽快な動きに付いていけず、パンチを打ち込む機会がない。ヘイニーは自在な角度から、速いブローを上下に打ち込み、最後までプログレイスをコントロール。ヘイニーが完勝で2階級制覇に成功した。今後はWBO王者テオフィモ・ロペス(米)=19勝(13KO)1敗=との王座統一戦実現が期待される。