元世界4階級制覇王者でWBA、WBC、WBOの3団体で1位、IBF5位にランクされるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=は、地元メディアに対し、WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=と、「戦いたい」とアピール。
キャリアの最終章を迎えているロマゴンは、5階級制覇を目指し世界バンタム級王座への挑戦が有力視されていたが、日本人王者が独占する世界バンタム級王座への挑戦ではなく、スーパーフライ級での王座カムバックに照準を合わせた。次戦は来年2月以降とされ、12月初旬からトレーニングキャンプに入る事が計画されている。
ロドリゲスをプロモートする、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、以前から両者の対戦を実現させる事に意欲的だったが、ロドリゲスが不倒のペドロ・ゲバラ(メキシコ)=42勝(22KO)5敗1分=を3回TKOで破った試合後、「チョコラティートにとって今一番の対戦相手はジェシー・ロドリゲスであり、逆にロドリゲスにとっても同様かもしれない」とコメント。両者の対戦気運は高まっていた。
ロドリゲスは無傷でゲバラに勝利しており、短いスパンでの試合出場も可能だが、ロマゴンは地元ニカラグアで、WBO世界スーパーフライ級王者ブメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=に挑戦し、勝利した後、WBO王者としてロドリゲスとの王座統一戦に臨むという選択肢もあると見られている。
しかし、37歳のロマゴンがロドリゲスと対戦すれば、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)戦同様か、それ以上の高額なファイトマネーが得られるのは確実。今後の動向に注目。