元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(米)=は、22日(日本時間23日)に開示されたBサンプルからも禁止薬物オスタリンの陽性反応が検出された事が明らかになった。

ガルシアは4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた、WBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニー(米)との対戦で、契約ウェイトを3.2ポンド超過しながら、12回判定勝ちを収めたが、試合後、VADAによる薬物検査で禁止薬物オスタリンの陽性反応が検出されていた。

5月18日(日本時間19日)にサウジアラビアで開催された、フューリーvsウシクをリングサイドで観戦したガルシアは、「正直なところ、わからないよ。アシュワガンダ、D-3、オメガ3、普通のものを飲んでいた。オスタリンが何なのかは知らない。嘘で捏造するくらいなら、本当のことを言う。嘘は通用しないからね」と語った後、自身の弁護団に、「これを解決するのを手伝ってくれ、ということだけだ」とコメントしていた。

薬物陽性を受けたガルシアは、毒物学と毛髪サンプル分析の第一人者であるパスカル・キンツ博士のもとに、自発的に毛髪を採取し送付。検査結果は陰性だった。キンツ博士は、「ガルシアが試合前に使用していた天然サプリメントのひとつが汚染されていたことは間違いない」と断定し、サプリメントの検査を開始している。

本日、ニューヨーク州コミッションは、この問題はまだ検討中であるとの声明を発した。しかし過去の前例からすると、試合結果の変更と、出場停止処分は、免れる事は出来ないだろう。

ガルシアは、「別の国に行って戦うことができるのなら、そうするよ。リングに立ちたい。僕は全盛期だ。調子はいい。強いと感じる」と話しているが、知らなかったでは済まされない問題でもあり、摂取していたサプリメントの白が判明した場合は、かなり厳しい処分が下されるだろう。