4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催される、WBC世界スーパーライト級タイトル戦の前日計量が同地で行われた、王者デビン・ヘイニー(米)=31戦全勝(15KO)=は140ポンドでクリアしたが、挑戦者のライアン・ガルシア(米)=24勝(20KO)1敗=は、143.2ポンドを計測。

明日の試合は両陣営が合意した事により行われるが、ガルシアは契約書上では60万ドル(約9720万円)がファイトマネーから没収される。また、両者により戦前交わされた約束では1ポンドオーバーにつき50万ドル、総額150万ドル(約2億3190万円)をヘイニーに支払う事になる。

ガルシアはヘイニーの登場を待たずに計量台に上がると、オーバーウェイトにも係わらず、そのままビールを飲み干すという愚行を演じた。

ガルシアには当日のウェイト制限は設けられず、勝っても王座獲得はならない変則世界戦として試合は開催される。戦前、ニューヨーク州コミッションがガルシアの精神鑑定を行う事を検討していたが、明日、リングで戦う事が出来るのか。心配になる向きもある。

万が一に備え、WBO世界同級1位、WBC6位、IBF7位アーノルド・バルボサJr(米)=29戦全勝(11KO)=がサブとして用意され、アンダーカードに出場。139.5ポンドで計量を終えている。

しかし、試合の興味は大きくそがれてしまった。