1月24日、東京・有明アリーナで開催された大橋プロモーション興行のセミファイナル。WBOアジア・パシフィック&OPBFウェルター級タイトルマッチ12回戦。王者でWBO、IBF世界同級3位、WBA、WBC4位にランクされる佐々木 尽 (八王子中屋)=18勝(17KO)1敗1分=選手に、前日本同級王者でOPBF同級2位、WBOアジア・パシフィック12位の坂井祥紀(横浜光)=29勝(15KO)14敗3分=選手が挑んだ一戦は、佐々木選手が判定勝ち。スコアは118-110、117-111、116-112。

初回、左フックを上下に飛ばし右オーバーハンドを叩きつける佐々木選手に対し、坂井選手はどっしりと構え、左ジャブを上下に伸ばす。2回は佐々木選手が強引に出て左フックで攻め込むが、坂井選手のガードは固い。3回、佐々木選手は左フックの強打で坂井選手に迫るが、坂井選手は右アッパーを突き上げ、左フック。

4回、佐々木選手は左フックを中心に坂井選手に迫る。この回、佐々木選手のパンチにより坂井選手は右目上をカット。5回、佐々木選手はジャブを突き左フック。強いボディブローを打ち込むが、坂井選手は接近し左右アッパーの連打。

6回、佐々木選手の左フックを中心とした攻勢に、坂井選手は右アッパーを中心に抵抗。右打ちおろしを返した。7回、重い左ボディを叩きつけ前進の佐々木選手。坂井選手はジャブを伸ばし右アッパー、フック。8回、勢いよく出た佐々木選手だが、坂井選手は右ストレートをカウンター。

9回、攻めあぐね、打って来いと誘う佐々木選手に対し、坂井選手はインサイドから左右アッパーをコツコツとヒット。10回、佐々木選手がギアを上げる。強烈な右オーバーハンドを決めるが坂井選手は崩れない。11回、KOを狙って出る佐々木選手は、右オーバーハンドを決め、強烈な左フックでダメージを与えるが、坂井選手は右アッパーを返し抵抗。

最終ラウンド。佐々木選手はラストまで左右フックで坂井選手を猛追。しかし、坂井選手は下らず左右アッパーで応戦。佐々木選手は最後まで迫力あるパンチでよく攻めたが、過去46戦で一度もKOされた事がないテクニックを持つタフガイ坂井選手も、最後まで意地を見せた。

アンダーカード結果。

60キロ契約ノンタイトル戦。日本スーパーフェザー級王者奈良井 翼 (RK蒲田)=14勝(10KO)2敗=と、WBOアジア・パシフィック同級王者渡邉 海 (ライオンズ)=13勝(7KO)1敗1分=の一戦は、奈良井選手が判定勝ち。スコアは96-94、96-94、94-96のスプリット。

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ。王者下町俊貴(グリーンツダ)=19勝(12KO)1敗3分=に、同級13位平野 岬 (三松スポーツ)=11勝(4KO)1敗=選手が挑んだ一戦は、長身サウスポーの下町選手が6回に先制のダウンを奪い拮抗した展開から頭一つ抜け出したが、最終ラウンド、平野選手の右でダウン。95-93、95-93、94-94の2-0判定で辛くも4度目の防衛に成功。

WBOアジア・パシフィックミニマム級タイトルマッチ。王者でWBO、IBF世界同級6位、WBC8位にランクされる小林豪己(真正)=8勝(5KO)1敗=選手に、前日本王者でWBA世界同級2位、WBC11位、IBF12位の高田勇仁(ライオンズ)=15勝(6KO)8敗3分=が挑んだ一戦は、3回にダウンを奪った高田選手が判定勝ち。スコアは116-111、114-113高田選手と、114-113小林選手のスプリット。