IBF世界ライトフライ級王者矢吹正道(LUSH緑)=17勝(16KO)4敗=選手が、IBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=へ、日本で挑戦する交渉が進められている事が明らかになった。
昨年10月12日に愛知県国際展示場で、シベナティ・ノンティンガ(南ア)=13勝(10KO)2敗=を9回1分50秒TKOで破り、世界王座返り咲きを果たした矢吹選手は、WBA世界同級の新王者エリック・ロサ(ドミニカ)=8戦全勝(2KO)=との王座統一戦が、今春の対戦を目指し交渉されていたが、折り合わず交渉は決裂。変わって1階級上げてアヤラの王座に挑戦するプランが浮上した。
24歳のアヤラは昨年8月9日(日本時間10日)にメキシコシティで行われたIBF世界フライ級王座決定戦で、大橋ジムとプロモート契約するデーブ・アポリナリオ(フィリピン)=20勝(14KO)1敗=を、痛烈な6回KOで破り王座を獲得。しかし、それ以来、具体的な試合の計画がないまま現在に至っている。
IBF世界フライ級は、昨年12月27日(日本時間28日)にニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツ・センターで行われた挑戦者決定戦で、元IBF世界ライトフライ級王者のフェリックス・アルバラード=42勝(35KO)4敗=が、トビアス・レイエス(アルゼンチン)=16勝(15KO)1敗1分=を12回判定で破り、アヤラへの挑戦権を獲得している。
アルバラードは2023年10月14日(日本時間15日)にメキシコ・メリダのポリフォルム・ザムナで、IBF世界フライ級王座への挑戦権を賭けてアヤラと対戦。初回、右強打で先制のダウンを奪い優位に立ち、以後、両者ボディを叩き合い、左右パンチを交換する乱打戦となったが、終盤、ボディを効かせたアルバラードが逃げ切ったかと思われたが、114-113×3の判定で地元のアヤラが勝利。
再びアヤラと対戦する権利を獲得したアルバラードだが、アヤラvs矢吹の勝者と対戦する事を条件に、待機する可能性があると見られている。
ロサとの王座統一戦が消滅した矢吹選手は、WBO世界ライトフライ級王座を獲得した岩田翔吉(帝拳)=13勝(9KO)1敗=選手からの対戦希望に対して、過去に日本同級タイトル戦を断られたこともあり、「全く興味も関心もない」とし、対戦を否定。
減量も厳しくなって来ており、モチベーション的にも階級を上げてフライ級王座獲得を目指す気持ちが強いだけに、アヤラへの挑戦が実現する事が期待されます。