8月28日(日本時間29日)付けでWBOが指令していた、世界スーパーウェルター級王者セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=と、同級暫定王者テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=による王座統一戦は、両陣営がそれぞれ一試合挟む事に同意。WBOはフンドラに対し選択防衛戦を許可したが、挑戦者の条件はWBOトップ15にランクされている事とされた。

これにより、フンドラの初防衛戦相手として対戦同意が伝えられている、元WBC、IBF世界ウェルター級&WBAスーパー王者でWBC1位、WBA2位にランクされるエロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=との対戦が実現した場合、フンドラはWBO王座を失う事になった。

フンドラ陣営は以前からWBO、WBC両方の王座を保持していきたい考えを示し、クロフォードとの対戦にも大いに意欲を見せており、スペンスJrと戦うのか、それとも他の挑戦者を選ぶのかは、大いに注目される。

8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)1敗1分=を12回判定で破り、WBA世界スーパーウェルター級王座を獲得すたクロフォードは、WBOからウェルター級スーパー王者だった特権で、スーパーウェルター級暫定王者として認定された。

クロフォードの興味は世界スーパーミドル級の3団体王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=との対戦にあるが、今の所、これが実現する気配はない。ワンクッション置く形になったが、スーパーウェルター級で戦って行く事を選択したクロフォードは、2団体のベルトを持つフンドラと、来年夏までに対戦する事になるとの見方が強い。