48歳の元2階級制覇王者で、WBA世界ミドル級3位にランクされるセルヒオ・マルチネス(亜)=57勝(32KO)3敗2分=は、11月25日(日本時間26日)にドイツ・リートベルクのリートベルク・アリーナで決まっていた、IBO(国際ボクシング機構)世界同級王者エティノサ・オリハ(イタリア)=18戦全勝(8KO)=への挑戦試合が不成立に終わった事を報告。原因はマネジャーのエルビス・グラントとの確執とされている。

現在、スペインに住むマルチネスは、今年3月、約10年ぶりに故国のリングに登場。アルゼンチン・ブエノスアイレスのルナ・パークで行われた、ジョン・テヘラン(コロンビア)=18勝(15KO)3敗=とのスーパーミドル級10回戦で、初回1分27秒KO勝ちを納めたが、グラント氏が試合の5日前に試合をするなと通告した事を明かし、それ以来二人の間に会話はなく、グラント氏のIBOへの介入によりタイトル戦は承認されなくなったという。

2020年8月にリング復帰以後、6連勝(4KO)中のマルチネスは、世界王座復活の機会を目指していたが、IBO王者でWBO12位のオリハ戦が消滅した事で、「もう2度とジムに行かない」と話しており、このままリング生活を終える可能性が高くなった。