9月14日(日本時間15日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されたPBC興行。昨年7月25日に4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手に8回TKOで敗れ世界王座から陥落。現在、WBA世界フェザー級2位、WBC7位、WBO8位にランクされるスティーブン・フルトン(米)=21勝(8KO)1敗=の再起戦。WBC世界同級5位、WBA7位、WBO13位カルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)2敗=との、WBA米大陸フェザー級王座決定戦は、フルトンが判定勝ち。スコアは96-93、95-94フルトンと、95-94カストロのスプリット。

初回、ジャブの差し合いからフルトンは右ストレートで飛び込み、カストロは左フックをカウンター。スピーディーな攻防戦が繰り広げられた。2回、左ボディからスタートのフルトンに対し、カストロはロングレンジからジャブを上下に差し込み、左フック。3回、フルトンがジャブからワン・ツーで積極的に飛び込むが、カストロも下がらず反撃。

4回、ガードを固め右オーバーハンド、左ボディで飛び込むフルトンに、カストロはジャブから右ストレート、左フックを返す。5回、右を振って飛び込んだフルトンにカストロの右ストレートが決まり、フルトンはダウン。ダメージは大きかったが、サークリングとクリンチで終了ゴングに逃げ込んだ。

6回、フルトンは右オーバーハンドから左フックで逆襲に転じる。7回、カストロがジャブ、ワン・ツーで前進。右オーバーハンドからボディを返すフルトンだが、カストロは押し込んで右アッパー、左ボディ。8回、カストロの左フック、右ストレートを受けたフルトンはグラり。劣勢に立ったフルトンは、ホールディングの注意を受ける。

9回、フルトンは右オーバーハンドから左フックを打ち込み手数を増やし、カストロは右ストレートを返した。最終ラウンド、ジャブでスタートしたカストロにフルトンの左フックがカウンターでヒット。しかし、カストロも踏ん張り、右ストレートを返す。両者、必死に手を出しながら終了ゴングを聞いた。フルトンは苦しみながらも接戦を制し、再起に成功。好ファイト。