6月6日に愛知県国際展示場で行われた、IBF世界バンタム級挑戦者決定12回戦で、6位マイケル・アンジェレッティ(米)=15戦全勝(8KO)=に12回判定で敗れ初黒星を喫した、23歳のフィリピンの俊英ケネス・ラバー(フィリピン)=17勝(12KO)1敗=は、スーパーバンタム級へ階級を上げ9月に再起戦を行う事を、マネジャーの元世界2階級制覇王者ジェリー・ぺニャロサが表明。

第2ラウンドまでのKO勝利が6度ある強打のサウスポーラバーは、173センチの長身アンジェレッティに対し、開始ゴングから仕掛けて出ようとするが、ラバーの出鼻に、アンジェレッティは左フックをヒット。ロングレンジからのジャブ、左フックの前にラバーは簡単に接近出来ない。


第2ラウンド終了間際、ラバーが左ストレートで踏み込みお互いの足がからみ合い、アンジェレッティがバランスを崩して倒れると田中主審はダウンを宣告。3回、アンジェレッティが打ち気になり距離が詰まると、ラバーの左ストレートがヒット。


ダウン・ポイントの挽回を計るアンジェレッティはジャブを多用し、右ストレートを上下に打ち込むが、ラバーは機を見て強い左ストレートを打ち込んだ。


しかし、8回からラバーの動きが落ち、アンジェレッティの右ボディストレートで動きが止まる。

終盤に入るとラバーはアンジェレッティのジャブを喰い、続く右ストレートも被弾。試合のペースは完全にアンジェレッティが握った。10回、アンジェレッティの左フックでラバーが倒れたがこれはスリップの裁定。その後も、アンジェレッティのジャブ、左フックが決まり、ラバーは押し込まれ苦しくなった。


最終ラウンドもアンジェレッティの攻勢の前にタジタジとなったラバーは、劣勢のまま試合終了ゴングを聞いた。

田中主審はアンジェレッティの右手を挙げた。

公式スコアはカール・ザッピア(オーストラリア)116-111、岡庭冴美115-112でアンジェレッティと、チェルチャイ・スリラット(タイ)115‐112でラバーのスプリットとなったが、アンジェレッティの勝利は疑いようのないものだった。
終盤、ガス欠となり精彩を欠いたラバーは、前日計量で200グラムオーバー。2時間の猶予が与えられた再計量でリミットをクリア。マネジャーのぺニャロサは、第5ラウンド以降ラバーの消耗が激しかったことを認めたが、「試練と共に、夢を追い続ける。より強くなって戻って来る」とし、9月に階級を上げてのカムバックを誓った。マッチメイクが注目される。
