8月9日(日本時間10日)、南アフリカ・ケンプトン パークのエンペラーズ・パレスで開催された、ゴールデン・グローブ・プロモーション興行のメインイベント。IBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者でWBC世界同級7位、IBF8位にランクされるリカルド・マラジカ(南アフリカ)=15勝(11KO)2敗=に、WBO世界同級15位のジェイソン・ママ(フィリピン)=20勝(10KO)2敗1分=が挑んだ一戦は、マラジカが5回1分9秒TKO勝ち。
エンペラーズ・パレスをホームリングとするマラジカは、2023年9月2日(日本時間3日)に同会場でケビン・ルイス・ムノス(アルゼンチン)=18勝(6KO)4敗=との王座決定戦に勝ち獲得した王座の4度目の防衛戦。長いリーチを活かしたジャブを上下に散らし、右を打ち込む機会を伺うマラジカは、3回、右ストレートで先制のダウンを奪う。
再開後、打ち込んで来るマラジカにママも右強打を狙い打撃戦となったが、マラジカの体ごと叩きつけるような右ストレートがヒットすると、ママは再びダウン。しかし、ママはここもすぐに立って再開に応じた。

4回、マラジカのジャブに接近を阻まれるママはフラストレーションが溜まっていく。そして、マラジカの左フックから右ストレートが決まると、またもやダウン。すぐに立ち上がり、両拳を叩き合わせ悔しがるしぐさを見せたが、ここでラウンド終了ゴング。
5回、ママは両ガードを高く上げマラジカににじり寄るが、長いジャブの前に接近は阻まれる。マラジカはジャブから左フック、右ストレートの連打でママに襲い掛かり、体重を乗せた右ストレートを叩きつけると、ママはこの試合4度目のダウン。立ち上がり8カウントを聞いたが、戦意を喪失し続行に応じる気配を見せず試合はストップとなった。
ママは2021年12月11日(日本時間12日)にUAE・ドバイのコカ・コーラ・アリーナで、サニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)2敗=が保持していたIBF世界フライ級王座に挑み12回判定負け。昨年10月30日(日本時間31日)にはプエルトリコ・ウマカオで、WBO世界フライ級1位のフアン・カルロス・カマチョJr(プエルトリコ)=19勝(8KO)1敗1NC=と、空位のNABOフライ級王座を争い、2度のダウンを奪ったがスプリットの判定負けを喫していた。