1月20日、東京・後楽園ホールで行われたライトフライ級8回戦。WBC、WBO世界同級1位、WBA2位、IBF9位にランクされる岩田翔吉(帝拳)=11勝(8KO)1敗=選手と、元IBF世界ミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)=21勝(12KO)4敗2分=の一戦は、岩田選手が6回2分21秒TKO勝ち。

初回。クアルトは思い切った左フック、右アッパーで岩田選手に肉薄。しかし、岩田選手は慌てず迎撃。2回、岩田選手は左ボディを真ん中からサイドに打ち分け、ダウンを奪う。再開後、再び左ボディでダウンを奪い、フィニッシュが期待されたが、クアルトも意地を見せこのラウンドを乗り切った。

第3ラウンド。クアルトは劣勢を挽回しようと左右フックを振り前進するが、岩田選手のボディ攻撃が有効。4回、クアルトは大きな右フックを振って来るが、岩田選手はラウンド終盤、逆に右フックをテンプルに叩き付け、続く左ボディでこの試合3度目のダウンを奪う。

5回、クアルトは右フックを振り前進。岩田選手は攻勢を許すわけではないが、狙っているのか手数が減る。6回、クアルトは逆転を狙い前に出るが一本調子。その出鼻に岩田選手の右アッパーが決まると、クアルトは腰からストンとダウン。試合はストップとなった。岩田選手は世界初挑戦に敗れた後、これで3連続KO勝利。世界再挑戦が期待される。