10月4日、オーストラリア・シドニーのザ・スター・シドニーで開催された、IBF世界ミドル級タイトルマッチで、IBF世界同級3位(1,2位は空位)の指名挑戦者で、WBO4位にランクされるアンドレイ・ミハイロビッチ(ニュージーランド)=21勝(13KO)1敗=を問題とせず、9回2分45秒TKO勝ちを収めた、IBF&WBO王者ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=16戦全勝(11KO)=は、プロモーターのノーリミット・ボクシングの要請により、IBFルールにある当日計量を受け入れ、最終的にミハイロビッチ戦にはWBO王座は賭けられないで挙行された事が明らかになった。
これに伴いWBOはアリムカヌウェのマネジャー、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)に対し、5日以内にこの試合にWBO王座を賭けなかった理由を説明するよう通達。十分な理由が説明されない場合、WBO世界ミドル級王座は空位となる。
アリムカヌウェvsミハイロビッチのIBF指名戦は、9月3日(日本時間4日)に行われた入札で、ミハイロビッチ陣営のノーリミット・ボクシングが、35万1千ドル(51,031,890円)で、アリムカヌウェと契約するトップランクの35万ドル(50,886,500円)を破り落札に成功。10月中旬から11月にかけて開催が予想されていたが、急遽、10月4日にオーストラリアでの開催が決定。WBOが世界戦として承認したのは今月に入ってからだった。
ミハイロビッチに勝利たリング上で、アリムカヌウェとクリマスは揃って、WBC王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=24勝(18KO)1敗=、WBA王者エリスランディ・ララ(キューバ)=31勝(19KO)3敗3分=との王座統一戦に付いて、「いつでも準備は出来ている」と言及していたが、まずはWBOを納得させなければならない。
ルイス・アルベルト・ロペス 再起にはMRI検査義務付け
8月10日(日本時間11日)に米・ニューメキシコ州アルバカーキのティンレー・コロシアムで開催された、IBF世界フェザー級タイトルマッチで、アンジェロ・レオ(米)=24勝(12KO)1敗=に痛烈な10回KO負けを喫し、王座から転落したルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=30勝(17KO)3敗=は、試合後、軽微の脳内出血が検出されたが、ニューメキシコ州コミッションはロペスに対し病院へ行くことを義務付けなかった。
ニューメキシコ州コミッションはロペスに対し、90日間の出場停止処分を科したが、これは延長される可能性がある。再起を強く希望するロペスのマネジャー、ヘクター・フェルナンデスは、今後も経過の観察を続け、来年2月にMRI検査を受けない限り、ロペスの試合を組まない事を明言。軽微といえども脳内出血。ロペスの思いはわかるが、ロペスは再起するべきではないという意見は多い。