1月29日(日本時間30日)、WBO世界選手権委員会は空位となっている世界ライト級王座の決定戦を、世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)1敗1分=と、同級2位デニス・ベリンチク(ウクライナ)=18戦全勝(9KO)=で行うよう指令。交渉期間は15日間で対戦合意に達しない場合は入札となる。最低落札価格は15万ドル(約2210万円)。

WBO世界同級は1位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=17勝(11KO)3敗=が、5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで、ジョージ・カンボソスJr(豪)=21勝(10KO)2敗=とのIBF世界同級王座決定戦に出場が決定。3位のイサック・クルス(メキシコ)=25勝(17KO)2敗1分=は階級を上げ、3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBA世界スーパーライト級王者ローランド・ロメロ(米)=15勝(13KO)1敗=への挑戦が決定している。

スーパー王者に認定されるナバレッテは、昨年11月16日(日本時間17日)に米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、ロブソン・コンセイサン(ブラジル)=17勝(8KO)2敗1分1NC=との防衛戦で引き分けた後、WBO世界ライト級の王座決定戦への出場に興味を示していたが、この機会に4階級制覇にチャレンジする事になった。

一方、35歳ののべリンチクは昨年8月26日(日本時間27日)にポーランド・ブロツワフのタルチンスキ・アリーナで行われた、WBOインターナショナル同級8度目の防衛戦で、世界戦経験のある挑戦者アンソニー・イギット(スェーデン)=27勝(10KO)4敗1分=に12回判定勝ち(117-111、116-112、115-113)を収めている。

今後の交渉が注目されるが、ナバレッテとの対戦を希望していたWBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=21戦全勝(10KO)=は、この対戦指令を聞き、SNS上で引退を表明するほどのショックを受けている。しかし、ナバレッテが勝てば、王座統一戦での対戦はあり得そう。