12月10日(日本時間11日)英・ボーンマスのボーンマス・インターナショナル・センターで開催された、WBO世界クルーザー級タイトルマッチ。王者クリス・ビラム・スミス(英)=18勝(12KO)1敗=に、同級6位マテウス・マステルナク(ポーランド)=47勝(31KO)5敗=が挑んだ一戦は、スミスが8回2秒TKO勝ち。

地元の大観衆の前で張り切るスミスはマステナルクに肉薄。接近戦を挑んだが、足を使う挑戦者の左ジャブ、右ストレートに苦戦。それでも体の力を活かし前進を続けたスミスは7回、揉み合いから左右フックの連打をマステナルクに打ち込んだ。この攻撃で肋骨を痛めたマステナルク陣営は棄権を選択。8回開始のゴングに応じず、ジョン・レイサム(英)主審は試合を停止。

スミスはマステナルクの技巧に苦しみながらも、5月にローレンス・オコリー(英)=19勝(14KO)1敗=を12回判定に破り奪った王座の初防衛に成功。次戦は同級1位リチャード・リアクポルヘ(英)=17戦全勝(13KO)=との指名戦が予想されるが、この日の出来では厳しい戦いとなりそう。