12月9日(日本時間10日)、米・フロリダ州ペンブロークパインズ、チャールズ・F・ドッジ・シティ・センター。WBO世界フェザー級タイトルマッチ。王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)=13勝(8KO)1敗=vs同級10位ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=21戦全勝(18KO)=。ラミレス(29歳)は2度目の防衛戦。対するエスピノサ(29歳)は185センチの長身、キャリア10年目の世界初挑戦。

エスピノサのコーナーには帝拳ジムの田中繊大氏が付いた。

第5ラウンド終了間際、ラミレスの右フックでエスピノサはダウン。

エスピノサのダメージは甚大だったが、ラウンド終了ゴングに救われた。

必死に喰い下がるエスピノサにラミレスの強打が襲う。しかし、グラつきながらも挑戦者はよく耐えた。

快調に飛ばしたラミレスに対し、エスピノサは10回から猛反撃。愚直に前進し、旺盛な手数でラミレスに迫った。

最終ラウンド、残り30秒余り、エスピノサのしつこい連打を受けたラミレスは、自ら膝を折るようにダウン。

再開に応じたラミレスは、エスピノサの追撃にさらされながら試合終了ゴングを聞いた。

判定はエスピノサ。

公式スコアはスティーブ・ワイスフェルド(米)115-111、ブノワ・ルーセル(カナダ)114-112でエスピノサと、エフレイン・レブロン(米)113-113の2-0。

「タイトルを保持するために十分な仕事をしたと思う」と語ったラミレスは、悪びれずにエスピノサを祝福した。

大逆転勝利を演じた新王者エスピノサは、メキシコの大手サンフェル・プロモーション所属。今後はフェザー級の強豪選手全員と戦う意思があると話した後、「もう一つの夢は日本で試合をすることです」と付け加えた。エスピノサの今後に注目。