WBO世界スーパーウェルター級&WBC世界同級王座決定戦。WBO王者ティム・チュー(オーストラリア)=24勝(17KO)1敗=vsWBC世界同級3位セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=。3月30日(日本時間31日)、米・ラスベガス、T-モバイル・アリーナ。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。

チューの対戦相手はキース・サーマン(米)の負傷欠場により、試合まで2週間を切った所で、急遽、身長197センチのサウスポー、フンドラに変わった。

好調な立ち上がりを見せたチューだが、2回終了間際、フンドラの肘が当たり額をカット。3回開始と共にドクター・チェックが入った。

フンドラは鼻から出血(試合後、鼻骨骨折が判明)。

フンドラはジャブを多用し、左ストレート、アッパーに繋げた。

フンドラの左ストレートがチューを襲う。

10回、チューは右ストレートで追い上げる。

フンドラは最後までジャブを放ち続け12回終了。勝者はフンドラ。

公式スコアはスティーブ・ワイスフェルド(米)116-112、デビッド・サザーランド(米)115-113でフンドラと、ティム・チータム(米)116-112チューのスプリット。

試合後のリング上にエロール・スペンスJr(米)が上がり、新王者を祝賦すると共に対戦をアピールしたが、WBOはフンドラに対し、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=との対戦を指令。交渉期間は4月25日(日本時間26日)までとなっている。

これに対し、フンドラをプロモートするサンプソン・リューコウイッツ(パラグアイ出身・米国在住)は、口頭で交わされた再戦契約がある事を明らかにし、「私の言葉は常に署名された契約書と同じである」と、チューとの再戦を優先させる考えを表明。しかし、フンドラは鼻骨骨折の為に半年間は試合に出場できない見込みで、クロフォードにはサウジアラビアから、WBA世界同級王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)無敗1分=との対戦話が浮上。

サウジアラビアのリングで王座を獲得したマドリモフは、同級1位バージル・オルティスJr(米)=20戦全勝(20KO)=との指名戦が義務付けられており、今後のビジネスがどのように展開していくのか注目される。