5月17日(日本時間18日)、米・カリフォルニア州コマースのザ・コマース・カジノ&ホテルで開催された、トム・ロフラーの360プロモーション興行に、WBO女子世界スーパーフライ級王者晝田瑞希(三迫)=7戦全勝(2KO)=選手が出場。同級1位の指名挑戦者カルラ・メリノ(アルゼンチン)=16勝(4KO)2敗=の挑戦を受けた。

Carla Merino

25歳のメリノは世界初挑戦。自国以外で戦うのは初めて。

2度目の米国リングとなる晝田選手は、ド派手なコスチュームでリングイン。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino

リングサイドに陣取る三迫ジム・三迫貴司会長と、WBA、WBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)選手。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

共に慎重に相手の出方を探り合う立ち上がり。サウスポーの晝田選手は小刻みなフットワークから左ストレートを打ち込むタイミングを計り、メリノは左フックを狙う。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino
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4回に入り、晝田選手はペースアップ。ジャブから左ストレートに繋ぐと、この試合初めて連打を見せ、はっきりとポイントを奪う。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino
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5回も晝田選手はジャブで距離を支配し左ストレート、右フックをヒット。メリノは晝田選手のスピードに付いて行けず、攻め込む機会を見いだせない。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

7回、晝田選手はメリノをコーナーに詰め連打。左ストレート、アッパーを打ち込んだ。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

メリノも右ストレートを放ち、懸命の抵抗を見せるが、反撃への糸口は見いだせないままラウンドは経過。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

終盤に入っても晝田選手はジャブから先手の攻めで試合を支配。後手に回ったメリノは、晝田選手との距離を詰める事が出来ず、ストレートパンチを喰い、ズルズルとポイントを失って行った。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

試合終了。勝者は晝田選手。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

勝利者コールを受けた”MIMI”は、雄たけびを上げる。レフェリーはトーマス・テイラー(米)。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino

公式スコアはルディ・バラガン(米)98-92、フェルナンド・ビジャレアル(米)99-91、イバン・ギジェルモ(米)98-92で、いずれも大差で晝田選手。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

勝利者インタビューを受けた”MIMI”・晝田選手は、すべて英語で対応。「またここに帰ってこられてとても幸せです。ファンの皆さん来てくれてありがとう。アイム・ソー・ハッピー」と勝利を喜んだ。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino

「センキューベリーマッチ&ムチョスグラシアス」

「No pasa nada」(なんてことないよ)と絶叫した、”MIMI”・晝田選手は、バックフリップを披露。

Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino
Mizuki Hiruta vs Carla Merino
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チーム晝田のメンバーと勝利の記念撮影。中央は興行を主催した360プロモーションのトム・ロフラー代表。かつてはヘビー級王者クリチコ兄弟の米国プロモーション会社「K2プロモーション」の代表を務め、米国では無名だったゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)をプロモートし、米国での成功をバックアップした実績を持つ。

ロフラーの興行するカードで2連勝を飾った晝田選手は、「無事、勝つことができて安心しました。もっと世界に羽ばたけるように練習頑張ります! 応援ありがとうございました! No pasa nada!!」と、三迫ジムを通じコメントを発表。念願の米国進出を果たし、今後、どこまで上り詰めて行くのか。”MIMI”の今後のチャレンジに注目。