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WBA世界ヘビー級レギュラー王者ムラト・ガシエフ(ロシア)=32勝(25KO)2敗1NC=の初防衛戦は、7月11日(日本時間12日)にロシア・モスクワで、2016年リオデジャネイロ五輪スーパーヘビー級金メダリストのトニー・ヨカ(フランス)=15勝(12KO)3敗=を相手に行われる。両陣営が対戦同意に達し、間もなく正式契約が締結される。

ガシエフへの挑戦権を持つ同級1位モーゼス・イタウマ(英)=14戦全勝(12KO)=は、WBOでも1位にランクされており、同じフランク・ウォ―レン傘下のWBO世界同級の新王者ダニエル・デュボア(英)=23勝(22KO)3敗=への挑戦が噂されており、早ければ今夏にも実現される可能性がある。

32歳のガシエフは昨年12月12日(日本時間13日)にUAE・ドバイのデューティーフリー・テニス・スタジアムで、クラフト・プーレフ(ブルガリア)=32勝(14KO)4敗=を第6ラウンド、左フック一発でキャンバスへ沈め逆転KO勝ち。クルーザー級に続く2階級制覇に成功。イタウマとの対戦に興味を示していたが、イタウマとの対戦はなくなった。

Murat Gassiev vs. Kubrat Pulev
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2015年世界選手権、リオ五輪で金メダルを獲得後プロに転向したヨカは、フランス国民の大きな期待を背負ったが、2022年5月にパリでマーティン・バコーレ(コンゴ)=21勝(16KO)2敗1分=に2度のダウンを奪われ判定負けを喫すると、再起戦で2連敗中のカルロス・タカム(フランス)=40勝(28KO)8敗1分=にもスプリットの判定れ、まさかの連敗。

内容が良くない連敗の後、復活を期して用意された元WBA世界クルーザー級レギュラー王者リャド・メルウィー(ベルギー)=35勝(29KO)3敗=との試合でも、20センチ上回る身長差を活かせず10回スプリットの判定負け。泥沼の3連敗となり、故国での大きな期待は大きな失望に変わった。

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全く自信を失ったヨカは2024年7月に英・トルワースでの8回戦で、6連敗中のアミン・ブセッタ(ベルギー)=9勝18敗=を4回TKOで破りようやく再起に成功。同年9月にも英国のリングに登場し、スウィンドンで行われた6回戦でラマ・グリッグス(英)=3勝13敗1分=を2回でTKO。連勝となったが、寂しい限りのマッチメイクである。

昨年5月、パリのリングに戻ったヨカはメインイベントで、16戦全勝(10KO)のレコードを持つライオン・ヤリエフ(ロシア)に10回判定勝ちを収めたが、内容は今一つ。昨年12月の最新試合はラゴスで行われ、41歳のパトリック・コルテ(ドイツ)=23勝(19KO)6敗1分=を、初回1分57秒右アッパー一発でKO。

この勝利でどれだけ自信を取り戻したかはわからないが、34歳となったヨカはこれまでのキャリアの全てを賭けて世界王座に挑む。厳しい戦いとなるだろうが、身長201センチ、リーチ208センチの恵まれた体格を活かしきるファイトが出来れば、これまでの全てを清算できる可能性もあり得る。一度、地に落ちたヨカの戦いぶりに注目。

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