6月6日に愛知県国際展示場で開催されたIBF世界フライ級タイトルマッチ。王者の矢吹正道(緑・50.7キロ)=20勝(18KO)4敗=選手に、同級3位レネ・カリスト(メキシコ・50.48キロ)=24勝(10KO)2敗1分=が挑んだ。挑戦者コーナーにはメキシコのジムで清掃員として働いていたカリストをプロボクシングの世界に導いた亀田和毅(TMK))選手がセコンドに就いた。


初回、矢吹選手のワン・ツーでカリストが後退。すかさず放った右フックでダウンを奪う。カリストはこれがキャリア初のダウンとなった。

再開後、矢吹選手得意の左ストレートがタイミングよく決り、カリストは2度目のダウン。


矢吹選手の早い回でのKOが期待されたが、カリストは徐々に粘りを発揮。

序盤戦でのダメージから回復した5回から前に出たカリストは、ジャブからタイミングの良い右フックを放ち矢吹選手に迫る。


しかし、矢吹選手は強い左ジャブを軸にカリストの攻勢を封じ、右ストレート、フックを決め突き放す。



10回、矢吹選手は後退しながらカウンターを狙い、前進するカリストに右ストレートをカウンターでヒット。一気の連打で迫ったが終了ゴングに逃げ込まれる。


最終ラウンド、カリストは圧力を強め前進。押し込んで逆転を狙うが、矢吹選手も固いブロックから右を返した。

12回終了。勝者は矢吹選手。


公式スコアは池原信遂118-108、チェルチャイ・スリラット(タイ)118-108、カール・ザッピア(オーストラリア)116-110でいずれも矢吹選手。

2度目の防衛に成功した矢吹選手の判定勝利は約5年半ぶり。「初回にダウンを取る事は予想していなかった。当たると倒れるんで、力んでズルズルと行ってしまった」と反省の弁。今後に付いてはフライ級での王座統一戦。または3階級制覇を目指し、同じリングでIBF世界スーパーフライ級の新王者となったアンドリュー・モロニー(オーストラリア)=29勝(18KO)4敗=への挑戦を希望。
現実的には他団体王者とのフライ級王座統一戦がすぐに実現する可能性よりも、モロニーの王座へ挑む機会を掴む可能性の方が高い。
軽量級としては破格の破壊力を持つ矢吹選手は、海外のファン、関係者からも高く評価されている。今後のプロモートがどうなるのか、注目して行きたい。
