6月6日、愛知県国際展示場で行われた悪童対決。WBC世界フェザー級4位、IBF8位、WBO世界スーパーバンタム級5位にランクされるルイス・ネリ(メキシコ)=37勝(28KO)2敗=と、元世界3階級制覇(暫定含)王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)=35勝(24KO)5敗1分=の一戦は、カシメロが6度のダウンを奪い快勝。

124ポンド契約 (56.25キロ)10回戦で契約されていた試合は、前日計量でネリが最初57.7キロ。2時間の猶予を与えられた再計量でも100グラムしか落とさず57.6キロ。56キロで一発クリアしたカシメロはネリに対し、朝8時の当日計量で10ポンド(約4.5キロ)超過となる60.8キロをリミットとして許容。ネリは60.5キロでクリアすると安堵のガッツポーズ。減量との戦いで力を使い果たした。

開始からプレスを掛けたカシメロは開始30秒、切れのある左フックを決めダウンを奪う。ネリはあっけなくキャンバスへ崩れ落ちた。

立ち上がったネリは左ストレートを強振するが、大ぶりのパンチは空を切り、カシメロは慌てず余裕をもってタイミングを計る。そしてまた左フック。

ネリは2度目のダウン。驚くほど脆い。
再開後、ネリはまたもやバッタリと倒れ3度目のダウン。

第2ラウンド。何とか初回を生き抜いたネリにカシメロは容赦せず強打を打ち込む。


そしてまたダウン。カシメロのパンチは強いが、ネリの脆さには驚かされた。

3回終了間際にもスリップ気味ながらダウンを奪ったカシメロは、右から左フック、アッパーと強いパンチをネリに打ち込む。

第4ラウンド。カシメロはボディを打った後に強烈な左フックをグサリ。これは会心の一撃で手ごたえ十分のカシメロは舌を出し、すぐさまコーナーポストに駆けあがる。


ネリは両グローブを枕にあきらめのポーズで、池原主審は試合をストップ。

TKOタイム第4ラウンド42秒。

カシメロ復活!。世界ランク復帰を決定付けた。


「俺は4回でやった。井上は6回だった。俺の方が井上より上だ!」と口にしたカシメロは、「俺はアフマダリエフとやりたい」と続けたが、カシメロに対戦状を叩き付けたのは、ネリと同じくサンフェル・プロモーションに所属するWBC世界スーパーバンタム級6位のアラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=32勝(17KO)1敗1分=。

昨年12月27日にサウジアラビア・リヤドで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=33戦全勝(27KO)=選手に挑み12回判定で敗れたピカソは、今日、再起戦のリングに上がる事が伝えられている。
劇的な快勝で存在感を見せつけたカシメロだが、ネリ同様ムラがあり、今回は後がない状況での強敵ネリとの対戦という事で仕上げて来たが、37歳という年齢もあり、この先は時間を置かずに強い相手との戦いが望まれる。
