ボクシング関係者、マニアには大変重宝で、米国各州のコミッションを統括する組織であるボクシング・コミッション協会(ABC)が、唯一の公式記録管理機関と認定。また、JBCが唯一の信頼のおける試合記録デバイスであるとしている「Boxrec」を舞台にした金銭搾取が、昨年末から頻発。アジア・中東各国での被害は甚大で、業界では大きな問題となっている事を報告し大きな反響を得たが、その後、新たな事実関係が判明。
BoxRec詐欺 アジア・中東のボクシング界に深刻な打撃 タイ・ボクシング・サミット開催
まず、JBCは8月6日にタイ・バンコクで開催された会議は、海外で報道されたような「プロボクシングの公正性の保護に焦点を当てた歴史的なサミット」などのような大げさなものではないと認識。
この会議の主要な議題の一つは、正確なオンラインボクシング戦績の重要性とされていたが、主にタイにおいて「BoxRec」に対して不満を持っている側が意見を述べ、同じく不満を持つ各国からの参加者の見解をプライベートに聴取したにとどまるもので、「BoxRec」を批判するものではない。
JBCはあくまで「BoxRec」が現状唯一の信頼のおける試合記録デバイスであり、「BoxRec」に掲載されるためには、ローカルコミッションによる試合管理が最も重要であり、そのためにはいかなる助言等も惜しまないとの考えを伝え、記録管理の重要性について説いている。

「BoxRec」のエディターによる不正疑惑は確かにあり、タイやドバイではレコードの不掲載が発生。また香港の民間会社アジア・ボクシング・コミッション(ABC)の株主であるサムソン氏は、アドバイザー契約と称してプロボクシング発展途上にある第三国に対し高額な金銭を要求していた事が既に発覚し、同氏は昨年末に「BoxRec」から追放されている。
また、JBCはローカルコミッションのレコード代用として「BoxRec」の提出を求めているが、タイ人選手の記録と実力の乖離が著しい試合などを目にするにつけ、今後の試合管理の重要性を憂慮。まずは会議が開催されたタイ国内を舞台とする悪質関係者の排除が望まれる。
ともあれ、「BoxRec」は単に試合記録を無条件に掲載するのではなく、各国ローカルコミッションと協働して、いわゆる八百長や単に戦績を積み上げるだけの目的で行われているような試合の撲滅に注力し、ボクシングの健全な発展を企図している。
JBCが作成するレコードブックなどの信頼性の高いデータが、世界のボクシング記録を網羅するBoxRecの基盤にも大きく寄与していることから、会議の出席者は完全かつ信頼性の高い戦績記録が、ボクサーの安全、透明性、そしてプロボクシング全体の信頼性にとって不可欠であるという点で一致しており、今後の業界の発展を願うばかりです。
