11月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催される、Showtime・PPV放映のPBC興業に出場する全選手の前日計量が同地で行われ、共同メインカードに出場するWBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米)=32戦全勝(22KO)=は、最初の計量で契約ウェイトの163ポンドを3.4ポンドオーバーする166.4ポンドを計測。2度目の計量では下げるどころか逆に増やし166.6ポンドを記録した。

対戦相手のホセ・べナビデスJr(米)は161.2ポンドで計量をクリアし、両者のウェイト差は5.4ポンドとなったが、両陣営、関係者が協議した結果、試合はチャーロが違約金を支払う事で、予定痛りノンタイトル10回戦として行われる。

2021年6月以来のリング復帰となるチャーロは、ロイ・ジョーンズJr(米)の指導下でトレーニング・キャンプを行ったが、期間は約3週間。「こんなもんで十分だ。あとはリング上で爆発させる」と豪語していたチャーロだが、オーバーウェイトの失態により、ブランク明けとなる戦いに暗雲が立ち込めた形となった。だが、減量放棄によりパフォーマンスの低下を逃れたと見る向きもある。信用を失ったチャーロは果たして?。