2月8日(日本時間9日)、米・ラスベガス、マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催される、トップランク興行のメインイベント。WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者テオフィモ・ロペス(米)=19勝(13KO)1敗=に、同級10位ジャメイン・オルティス(米)=17勝(8KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、ロペスが判定勝ち。スコアはスティーブ・ワイスフェルド(米)117-111、ティム・チータム(米)115-113、デビッド・サザーランド115-113。

オルティスはサウスポースタイルで足を使いながらジャブを多用。ロペスは前進しボディ攻撃から強打を打ち込むチャンスを伺うが、フットワークを使い回り込むオルティスの前に空振りが多い。しかし、うまいボクシングを見せたオルティスもカウンターが出ず、試合をはっきり支配するようなパンチは打ち込めない。ロペスのビッグパンチは空を切る機会が多かったが、攻勢点とパンチに威力が評価された形。

最後までうまいボクシングを見せたオルティスの勝利を支持する声も多数あるが、ロペスのパンチを交わした後のカウンターが無かったのと、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦と同じく、終盤でポイントを取り切れなかった事が悔やまれる。

セミファイナル。東京五輪ライト級銀メダリストで、WBC・USA&WBOインターコンチネンタル・ライト級王者でIBF7位、WBO8位、WBC9位にランクされるキーショーン・デービス(米)=9勝(6KO)無敗1NC=に、元2階級制覇王者ホセ・ペドラザ(プエルトリコ)=29勝(14KO)5敗1分=が挑んだ一戦は、デービスが6回1分9秒TKO勝ち。デービスは空位のIBF/USBA(全米ボクシング協会)王座も獲得。

序盤戦、ガードを固め前進するペドラザにデービスは左フックを好打。3回にはボディ攻撃から右アッパーを打ち込み、スピードある連打で試合の主導権を握った。前に出るペドラザだが、デービスは難なく前進を阻み、自在にパンチを打ち込む。迎えた第6ラウンド、デービスは右フック、左アッパーから、ジャブ、ワン・ツーでペドラザをコーナーに追い込み連打を見舞うと、トーマス・テイラー(米)主審は試合をストップ。34歳のペドラザは何もできず、24歳、デービスの圧勝に終わった。