昨年12月16日(日本時間17日)に米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで行われた、WBO世界フライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=19戦全勝(12KO)=との王座統一戦に敗れた、前IBF世界同級王者サニー・エドワーズ(英)=20勝(4KO)1敗=をプロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、エドワーズがライトフライ級に下げて、2階級制覇に挑む可能性がある事を示唆。

2月16日(日本時間17日)にメキシコ・オアハカで開催される、IBF世界ライトフライ級王者エイドリアン・クリエル(メキシコ)=24勝(5KO)4敗1分=と、前王者で同級7位のシベナティ・ノンティンガ(南ア)=12勝(9KO)1敗=のダイレクトリマッチ戦勝者と戦うプランがある事を明言。

他に、WBC&WBAスーパー(統一)王者寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手、WBO王者ジョナサン・”ボンバ”・ゴンサレス(プエルトリコ)=27勝(14KO)3敗1分1NC=への挑戦も選択肢の一つとしている。これに対しエドワーズは、昨年6月のアンドレス・カンポス(チリ)戦の計量1時間前に、「僕は49.8kg(109.6ポンド)だった」とコメントし、ライトフライ級へ落とすことを否定していない。

しかし、エドワーズに勝ったロドリゲスはハーンの主導により、今夏、米・アリゾナ州フェニックスでWBC世界スーパーフライー級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)3敗=と戦う計画があり、これが実現するとWBOとIBFのフライ級王座は空席となる可能性が高い。

だが、エドワーズの現在のランキングは、WBC世界フライ級3位、IBF5位で、WBO、IBF王座決定戦への出場は望めない。クリエルvsノンティンガ再戦の勝者は、1月26日にフィリピン・セブシティで行われた挑戦者決定戦で勝利した、クリスチャン・アラネタ(フィリピン)=24勝(19KO)2敗=との指名防衛戦が義務付けられるのは間違いないと思われる。

WBO王者ゴンサレスは3月2日(日本時間3日)にプエルトリコ・サンフアンで開催されるDAZN放映興行で、同級暫定王者レネ・サンチャゴ(プエルトリコ)=12勝(9KO)3敗=との王座統一戦が決まっているが、これに勝てば、「ビッグマネーが欲しい」と言うゴンサレスが、好条件であればエドワーズと戦う可能性もあり得そう。さて、どうなるか。今後に注目。