WBC、WBA、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=が、WBA世界スーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)無敗1分=の持つ王座へ挑戦するタイトル戦計画が、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのメリアム・コロシアムで開催へ向けスタート。
この試合はサウジアラビアでのビッグファイトを推進する、同国王子で政府系ファンドを管理し、エンターテインメントのための資金管理をしている、トゥルキ・アラルシク大臣による、初の米国進出興行として計画されており、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングがプロモーターとなる。
マドリモフは3月8日(日本時間9日)にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで行われた、王座決定戦でマゴメド・クルバノフ(ロシア)=25勝(13KO)1敗=を5回2分20秒TKOに破り王座を獲得。マッチルーム・ボクシングと共同プロモート契約を締結している。
マドリモフは、同級1位バージル・オルティスJr(米)=20戦全勝(20KO)=との指名戦が義務付けられているが、オルティスJrは4月27日(日本時間28日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・アリーナで、元世界挑戦者のトーマス・デュロルメ(プエルトリコ)=26勝(17KO)6敗1分=と対戦が決まっている。
一方のクロフォードは自身の希望を受け入れられる形で、WBOから王者セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=との対戦を指令され、交渉期間は4月25日(日本時間26日)までとなっている。
サウジアラビアをバックにするビッグマネー興行の米国進出が、英国人プロモーターの手により実現される事になると、米国のボクシング市場も大きく変わってきそう。今後に注目。