マッチルーム・ボクシングは、12月14日(日本時間15日)にモナコ・モンテカルロのサル・デ・エトワールで開催する、DAZN放映興行の全容を発表。メインカードはWBA暫定世界スーパーバンタム級王座決定戦で、同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=11勝(8KO)1敗=と、同級13位リカルド・エスピノサ(メキシコ)=30勝(25KO)4敗1NC=が対戦する。
セミファイナルはEBU(ヨーロッパボクシング連合)クルーザー級王座決定12回戦で、WBA世界同級3位、WBC、IBF7位、WBO15位のチーボン・クラーク(英)=10戦全勝(7KO)=が、EBUシルバー同級王者レオナルド・モスケア(フランス)=15戦全勝(9KO)=と対戦。
ライト級10回戦では、WBA世界同級5位ゲイリー・カリー(アイルランド)=18勝(10KO)1敗=が、元IBO世界同級王者マキシ・ヒューズ(英)=27勝(6KO)7敗2分=とのサウスポー対決に臨む。
IBF女子世界ライト級王者ベアトリス・フェレイラ(ブラジル)=5戦全勝(2KO)=に、同級8位リシア・ブーデルサ(フランス)=23勝(4KO)2敗2分1NC=が挑むタイトル戦もセットされた。
暫定戦に出場するアフマダリエフの代理人ワディム・コルニロフは、4団体の世界同級王座を保持するWBAスーパー王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手との対戦実現に向け挑発を繰り返し、井上選手が12月24日に東京・有明アリーナで、IBF&WBO世界同級1位にランクされるサム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=と戦った後、次戦でアフマダリエフと戦わず、WBA王座を返上しない場合には、訴訟を起こす事を4団体の首脳に伝えている。
アクマダリエフvsエスピノサの暫定戦勝者が、WBA正規王者に昇格するのかにも注目が集まる中、井上選手と共同プロモート契約を結ぶトップランクのボブ・アラムは、井上選手が来年4月に米・ラスベガスで予定する試合で、アフマダリエフと対戦する可能性がある事を示唆。
「4月の試合に向けて、1週間以内に訴訟なしで交渉を開始したい」としているが、アフマダリエフの報酬に付いては、「(全体の)10%しか与えない」と、厳しい姿勢を見せている。