11月16日(日本時間17日)、米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)1敗=に、同級11位ロブソン・コンセイサン(ブラジル)=17勝(8KO)2敗1NC=が挑んだ一戦は、12回引き分け。スコアは114-112、113-113、113-113。

初回、軽快に足を使うナバレッテに対し、コンセイサンは左フックから右オーバーハンドを叩きつけ好調を伺わせる。2回以降、仕掛けて来る王者に対し挑戦者は臆する事無く切れのあるパンチで応戦。しかし第4ラウンド、ナバレッテの左アッパーから右フックを受けたコンセイサンはダウン。

5回、打って出るナバレッテに対しコンセイサンも強気で打ち返す。6回はナバレッテの右ストレートでコンセイサンの足元が揺らいだ。7回、ナバレッテの右フックがコンセイサンのボディを叩くとスリップ気味ながらダウンの裁定、8カウントが数えられた。

終盤、コンセイサンはナバレッテの出鼻を左フック、右クロスで押え打ち合いに応じる。疲れの色を見せながらも連打で前に出たナバレッテだが、いつもの様なしつこさと正確性はない。最終ラウンドはナバレッテ、コンセイサン共に譲らぬ激しい打撃戦を展開する中で試合終了ゴングを聞いた。

公式スコアはマックス・デルーカ(米)113-113、クリス・フローレス(米)113-113、ドン・トレラ(米)114‐112ナバレッテの1-0。試合後のリング上では両選手共に、判定に不服を唱えることなく笑顔だった。