IBFは世界バンタム級王者西田凌佑(六島)=10戦全勝(2KO)=選手と、同級4位ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=15戦全勝(10KO)=の対戦を指令。交渉期間は来年1月20日(日本時間21日)までで、対戦同意に達しない場合は入札となる。

西田選手は12月15日に大阪・住吉スポーツセンターで行われた初防衛戦で、同級14位にランクされていたアンチャイ・ドンスア(タイ)=16(7KO)1敗=を7回37秒KOで破り初防衛に成功。日本人選手が独占する、メジャー4団体の世界王座統一戦の実現を希望していた。

レイエスは当初、入札により興行権を落札したフレッシュ・プロダクション興行で、前世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)=24勝(13KO)3敗1NC=と、11月9日(日本時間10日)にプエルトリコ・バヤモンのルーベン・ロドリゲス・コロシアムで対戦が決まったが、ロドリゲスがケガにより出場をキャンセル。

IBFは新たに同級3位(1、2位は空位)チャーリー・エドワーズ(英)=20勝(7KO)1敗1NC=と、レイエスによる挑戦者決定戦を指令。入札により興行権は、セバスチャン・フンドラ(米)らと契約する、サンプソン・リューコーイッツのサンプソン・ボクシングが、単独入札の2万5千ドル(約374万円)で落札。試合は来年1月24日(日本時間25日)にレイエスの地元、メキシコ・ティファナで開催が予定されていた。

しかし、大方の予想通リ元WBC世界フライ級王者エドワーズは、その大言壮語とは裏腹に英国から出る事を望まず、レイエスとの挑戦者決定戦への出場を辞退。挑戦者決定戦の相手がいなくなったレイエスは、直接、チャンピオンの西田選手への挑戦を指令されると見られていた。

レイエスは、メキシコ・ティファナをホームリングとする22歳のサウスポーで、昨年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)戦を前にした井上尚弥(大橋)選手のスパーリング・パートナーを務め、その実力は高く評価されている。交渉がどのように決着するかが、大いに注目される