IBFが指令した世界スーパーミドル級挑戦者決定戦。同級3位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、同級4位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=24戦全勝(21KO)=の対戦交渉は、交渉期限を延長したにも関わらず最終決定に至らず、1月30日(日本時間31日)に入札が開催される。

29歳のムビリ、34歳のサドジョは共にカメルーンのヤウンデで生まれ、幼少期にフランスに渡っている。カナダ・モントリオールに住むムビリは、地元のアイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントによりプロモートされ、昨年3月にはトップランクと共同プロモート契約を締結。

ムビリをプロモートするカミーユ・エステファンは、パリでの試合開催も視野にあったが、最終的にカナダ・ケベック・シティで行う事を主張。入札の開催もやむなしの姿勢を見せている。

IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23戦全勝(9KO)=は、昨年10月19日(日本時間20日)にドイツ・ベルリン郊外、ファルケンセのシュタンツァーレで行われた王座決定戦で、ウラジール・シシュキン(ロシア / 米・フロリダ州在住)=16勝(10KO)1敗=を判定(116-113、116-112、115-113)で破り王座を獲得。

しかし、この試合は終始アグレシッブに戦ったシシュキンの勝利を推す声も多く、試合後、IBFはシシュキンのランキングを2位に据え置いている。

また、スカルはWBC、WBO&WBAスーパー世界同級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=から、5月に対戦するオファーを受けているとされており、これが実現すると、ムビリvsサドジョの勝者はカネロへの挑戦権を手にすることになる。