WBC世界ライト級暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=32戦全勝(27KO)=の次戦は、元IBF世界スーパーフェザー級王者で同級4位にランクされるテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)7敗1分1NC=とのダイレクトリマッチになる事が決定。試合は暫定タイトルを掛けた12回戦として、3月29日(日本時間30日)にメキシコ・カンクンで開催される。

両者は昨年11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで開催された”リヤド・シーズン”で、WBC世界暫定ライト級王座決定10回戦で対戦。

セペダは予想では圧倒的に優位だったが、同じサウスポー、ファーマーの技巧の前に大苦戦。4回にはファーマーの左ストレートカウンターでダウンを奪われたが、5回以降、押し込んで何とかポイントを挽回。95-94、95-94、94-95のスプリット判定で勝利したが、ファーマーは巧みなボディワークでパンチを流し、芯には当てさせず、回り込んでジャブを当て、左をストレート、フック、アッパーと使い分け、最後まで巧いボクシングを見せ、セペダを窮地に陥れた。

試合後、セペダは第6ラウンドに左腕を負傷していた事を明らかにし、医師から6週間から8週間の安静が必要だと診断されたことを理由に、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズン”で対戦が決まっていた、WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=との対戦延期を要請していた。

因縁の再戦。パワーには欠けるが、うまさには定評があるファーマーは前戦での勝利を疑っておらず、再びセペダの強打を封じ込む事に自信満々。今度もセペダが一本調子になると、ファーマーの術中にはまる可能性は高くなる。しかし、セペダのパワーが最終的にはものを言いそう。