6月13日(日本時間14日)、米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBA世界バンタム級タイトルマッチ。レギュラー王者アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1NC=に、不敗のままWBA、WBC、WBO世界スーパーフライ級王座を返上したジェシー・”バム”・ロドリゲス(米)=23戦全勝(16KO)=が挑んだ一戦は、ロドリゲスが6回1分15秒TKO勝ち。
バンタム級初戦となるサウスポーのロドリゲスは、初回からジャブを突き、巧みにポジションを変え多彩なパンチを繰り出しバルガスを揺さぶる。2回、ロドリゲスは接近しボディ打ちを交え攻勢。終了間際、バルガスは連打を見せるが、ロドリゲスは固いガードでブロック。
3回、ロドリゲスは小刻みに動き波状攻撃。しかし、バルガスは巧くついて行き、左ボディから体を寄せショート連打でロドリゲスを下がらせる。4回、接近戦で見せるロドリゲスの右への動きにバルガスは体を起こさず対応。押し込んでショート連打。
5回、開始30秒ロドリゲスの左フックがカウンターで決まりバルガスはダウン。再開後、ロドリゲスは一気の連打で猛攻。しかし、バルガスは耐え、時には打ち返しピンチを脱出。終了ゴングに逃げ込んだ。6回、ロドリゲスが出る。左ボディストレートから顔面へ右フックを返し、すかさず左ストレート。これがカウンターとなって決まるとバルガスは膝からキャンバスへ崩れ落ちる。ダメージは甚大で、仰向けとなったバルガスはレフェリーに起き上がれない事を伝え、カウント途中で試合はストップ。
バルガスが見事なフィニッシュで3階級制覇に成功。しかし、バルガスに押し込まれる場面もあり、このクラスでの課題も残した。

セミファイナル。WBC米大陸スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦。王者アルトゥーロ・カルデナス(メキシコ)=17勝(9KO)無敗2分=に、挑戦者ジョーダン・マルティネス(米)=16勝(15KO)無敗1分=が挑んだ一戦は、カルデナスが判定勝ち。
両者は2月28日(日本時間3月1日)に同じ会場で対戦し、98-92マルティネス、96-94カルデナス、95-95のスコアで10回引き分けて以来のダイレクトリマッチ。好戦的なマルティネスは多彩な角度からパンチを繰り出し、カルデナスは固いガードからジャブを突きジワリと前進し試合はスタート。
初戦ではエンジンのかかりが遅かったカルデナスは、3回になると接近するマルティネスに右をカウンターでヒット。4回、マルティネスは手数を増やしカルデナスに迫り、前戦同様激しいパンチの交換となる。6回、足を使い機を見て飛び込んで来るマルティネスに対し、カルデナスは下がらずショートブローから左ボディをヒット。
8回、カルデナスはジャブから右ストレートへ繋げ、左ボディ。マルティネスは手数が減り空振りも多くなる。9回、カルデナスはプレスを強めジャブ、ショート連打から左ボディで攻勢。最終ラウンド、打って出たマルティネスだがカルディナスの左ボディで動きが止まる。終了ゴングまでカルデナスは堅実な自分のスタイルを崩さず、前戦での経験を活かした巧い戦い方で決着をつけた。公式スコアは100-90、98-92、97-93。

IBF女子世界ライト級タイトルマッチ。王者エリフ・ヌル・トゥルハン(トルコ)=13戦全勝(8KO)=に、同級12位ガブリエラ・テレス(米)=7戦全勝(3KO)=が挑んだ一戦は、トゥルハンが判定勝ち。スコアは96-94×3。
初回、身長170センチのトゥルハンが右ストレートを打ち込めば、157センチと小柄なテレスは踏み込みを活かした左ストレートをヒット。派手なパンチの交換からスタートした試合は、プレスを掛け前進するトゥルハンがいきなりの右でテレスを追う展開に。6回には右ストレートでテレスがグラついた。
8回、トゥルハンの右を受けたテレスだが、すかさず左ストレートを返すとトゥルハンはバランスを崩す。押し込んで出るトゥルハンはジャブが極端に少なく右頼りだが迫力はある。19歳、10回戦が初めてのテレスは回り込んで左を当てたが、トゥルハンの攻勢が上回った。
ライト級10回戦。エイドリアン・ロドリゲス(米)=10戦全勝(6KO)=と、エリアス・テラサ(米)=13戦全勝(8KO)=の無敗対決は、テラサが2回TKO勝ち。両者初の10回戦。初回から危険なパンチが飛び交う展開となった試合は、第2ラウンド、身長で勝るテラサがロドリゲスの肩口に強烈な右ストレートを叩き込みダウンを奪う。再開後、テラサは一気の連打で猛攻。よく耐えたロドリゲスだが、レフェリーはたまらず試合をストップ。
