WBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)=29勝(15KO)2敗1分=選手が対戦を熱望し、大晦日に日本リングでの対戦交渉が進められながら、報酬で合意に至らず実現しなかった、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)3敗=との王座統一戦は、来年、米国での実現が期待されていたが、エストラーダが今後、世界バンタム級王座獲得にチャレンジする意向を明らかにした事で、実現は困難に。

エストラーダは来年3月に次戦を予定。詳細未定ながら、世界バンタム級王座挑戦への布石を打つ試合が予定されている。大晦日に日本開催で交渉が最終過程にあると伝えられていた、井岡選手とエストラーダの試合はエストラーダに提示された報酬が、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との第3戦で得た額の半分である事をエストラーダ自身が告白し、その後もファイトマネーの上積みがなく、対戦交渉は決裂していた。

井岡選手は大晦日にWBA8位ジョスベル・ペレス(ベネズエラ)=20勝(18KO)3敗=との防衛戦が決定しているが、ペレスに勝った後他団体王者との王座統一戦が決まらないと、ゴールデン・ボーイ・プロモーションと契約する、同級1位ジョン・ラミレス(米)=13戦全勝(9KO)=が、「いつまでも待ってられない」と待機している状況にあるだけに、井岡vsエストラーダの米国開催を期待したいのだが。