3月30日(日本時間31日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインカード。WBO世界スーパーウェルター級&WBC世界同級王座決定戦。WBO王者ティム・チュー(オーストラリア)=24戦全勝(17KO)=と、WBC3位セバスチャン・フンドラ(米)=20勝(13KO)1敗1分=の一戦は、フンドラが判定勝ち。スコアは116-112、115-113フンドラと、116-112チューのスプリット。
初回、197センチの長身サウスポー、フンドラはジャブを突き距離を取る。対するチューは果敢に飛び込み右ストレートをヒット。2回、チューの右ストレートがフンドラのボディ、顔面を襲う。フンドラは鼻から出血。チューは額をカット。
3回開始と共にチューにドクターチェックが入る。試合の流れが速くなる、出血の激しいチューにフンドラはジャブから左ストレート、アッパーをヒット。4回、血が目に入るのかチューは手が出ない。フンドラはジャブ、左ストレートを丁寧に打ち込んだ。
5回、フンドラのジャブ、左ストレートに対し、チューは右ストレート、左フックを打ち込む。6回、フンドラはジャブを多発し、左ストレート。チューは左フックを合わせる。7回開始と共に再びドクターチェック。フンドラはコツコツとジャブを打ち、左ボディアッパー。
8回、ペースを変えないフンドラに対し、チューは右ボディストレート。9回、チューは右ボディストレートを放つが、フンドラの手数は減らず、ジャブから左ストレートへ繋ぎ、強い左ボディアッパーを打ち込む。10回、フンドラは相変わらず丁寧な戦い。チューは右を上下に散らす。
11回、フンドラのジャブは止まらず、チューは右ストレートを打つが手数が出ない。最終ラウンド、チューの出血は止まらず、パワーパンチはなかなか決まらない。フンドラは最後までジャブを突き、距離を保つ丁寧なボクシングを貫き、世界王座を獲得した。