WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=33勝(24KO)無敗1分=は、既に対戦契約を締結しているIBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=に対し、12月中に自分と戦わなければ訴訟を提起する事を通告。

フューリーは10月28日(日本時間29日)にサウジアラビアのリヤドで、元UFC王者フランシス・ガヌー(カメルーン)との対戦を控えているが、ガヌー戦は全く眼中になく、12月23日(日本時間24日)にサウジアラビアでウシクと戦うつもりでいる。ガヌー戦のリングサイドにはウシクも控え、試合直後にフューリvsウシクが正式発表される段取りとなっている。

フューリーの共同プロモーター、ボブ・アラムは、フューリーのファイトマネーは、ガヌー&ウシクの2試合で1億ドル(約149億7700万円)をはるかに超える事を示唆していたが、その後は時間をかけずに2億ドル(約299億5400万円)に到達するだろうと予測。何かあると引退話を持ち出して来たフューリーも、すっかりやる気を見せ、この先もまだまだ戦い続る事を宣言。

アラムはフューリーvsウシクが契約を締結した背景に付いて、 スキル・チャレンジ・エンターテインメントのようなプロモーターではなく、サウジアラビアの政府系ファンドを管理し、エンターテインメントのための資金管理をしているトゥルキ王子と直接交渉出来た事を明らかにした。

そして、フューリー、ウシク共に、相手がいくらもらっているのか気にする風もなく、自らの報酬額に満足していたと付け加えている。